東日本大震災で、中止されていた気仙沼大川さくらまつり、復活します

趣意

2011年3月11日に発生した東日本大震災の津波被害により、街の様相は一変してしまいました。
そのような中、大川の桜並木は、瓦礫に埋もれながらも健気に花を咲かせてくれ、見るものに感動さえ呼び起こしてくれました。

あれから2年が経ち、また、春を迎えます。
震災後は、残された桜も津波の影響によりその多くが痛みを伴っております。
ともすれば、今の私たちの姿とも受け取られることかもしれません。
しかし、私たちは、新たな街づくりに向け心を強く持ち合わせていかねばならないと強く感じます。
それは、これから創られる街にも私たちは舞い戻ってきますし、その中では、どの方も魅力的な街づくりを強く望んでいることだと感じるからです。

大川桜並木は、来年の春先にはすべての樹木が伐採されます。
これまで、街を彩ってくれた桜並木が、多くの方々が集うよりどころであり、季節が始まる最初の憩いでありました。
まさしく、今年が、私たちに潤いを与えてくれた大川桜並木の最後の姿の見納めになります。
これまできれいに咲かせてくれた桜並木に、多くの方々からの様々な思いを伝えることで、明日への新たな街づくりに対する思いを享受できる場といたします。

そして、新たなコミュニティーが生まれ始めます。
そこでは、これまで培ってきた桜並木への皆さんの思いを、少しでも形に示すため、現存する桜から移植可能なものを7本選びました。
その震災に耐えた桜を、新たに堤防が建設されたのちに、本移植いたします。
そして、その周りには、皆さんの手で新たに桜の苗木の植樹を行っていただき、明るい未来に向け、気仙沼市民や多くの方々に愛されながら、皆さんが集える桜並木への再興を目指して参ります。

平成25年4月 9日
主催 気仙沼大川桜並木を保全する会
共催 内の脇1区自治会      
連絡先 気仙沼市内の脇1丁目6番地
有限会社 橋本工務店内 橋本   
TEL 0226-22-3383
FAX 0226-24-3371







以下は、2012年のものです



大川さくらまつり実行委員会

気仙沼大川さくらまつり開催にあたって

大川さくらまつりが開催され始めたのは、今からおよそ30年前に遡ります。
その当時、春には誰彼かまわずさくらまつりのことを語っていたようで、
今に比べれば、随分ゆったりしていた時代だったようです。
時代ともに皆仕事に追われ、新しい年代の参加が減り、祭りの灯も薄れてきました。
しかしそのような中でも桜並木はすくすくと成長を続け、
多くの方々に親しまれてきました。
ところが昨年の東日本大震災による津波被害でおよそ1/3の本数の桜が倒木、流出しました。
もう元には戻せないと思いました。

しかし、ある震災当日の写真に私は衝撃を受けました。
大川の桜の枝に必死にしがみつき片方の手で溺れかかった女性の手を
しっかり握りしめている人がいました。
生き残った桜は、その方々をも救ってくれたのです。

1か月経った頃、瓦礫に埋もれながらも健気に花を咲かせる姿がありました。
辺りを見回すと、すごく悲しかった。
多くのものが流され、失われ海の藻屑と消え去ってしまった。
それでも、桜はしっかり命を育んでいたのです。
その尊さは何にも代えがたい思いがありました。
私たちは震災前から活動していたことを継続していくことで、
この並木道を以前の元気な姿に近づけられるようにしたいと思い、
この1年以前と同様の活動を続けてまいりました。
震災を受け、皆が離れ離れになってしまったため、
そう多くの方々は参加できなかったものの何とか以前の桜並木に少しでも近づけられたと、
皆様のご協力に感謝いたすところです。
あれから1年、また、花を咲かせようとする頃になりました。
この1年の間に、大川さくらまつりを開催すべきか随分悩みました。
しかし今年新たな蕾がつけられているのを目に留め、
これは必ず花を咲かせてくれることだろう、花を見ることで元気を取り戻せるなら、
大川さくらまつりは必ずやるべきだと心に誓いました。
その後、いろんな方々から開催に向けてご協力のお話をいただくことになり
開催に向け着々と進めています。
今、この地は被災を受け多くの方々の心が病んでいます。
その心を、少しでもいたわれればと願い、今年2年ぶりの大川さくらまつりを開催いたします。
開催期間中、臨時巡回バスも運行されます。
どうぞ多くの皆様に、気仙沼の元気をお見せしたいと存じますので
ご家族様、ご友人様、ご近所様御揃いでお越しください。

平成24年4月吉日

気仙沼大川桜並木を保全する会 会長・大川さくらまつり実行委員長

橋本恒宏


日本の春の象徴「さくら」、門出に添えられる花としても、有名である。
「気仙沼大川さくらまつり」の桜並木も東日本大震災で、被災したが、また今年も花を咲かせてくれそうです。
「さくらまつり」が、みんなが復興・復活するための礎になれば幸いです。
そのためにも、皆様のご支援・ご協力をお願いいたします。

菅原 博 (気仙沼大川桜並木を保全する会 副会長 )


あの日、私たちはかけがえのないもの全て失いました。あれから一年あまりが経ちましたが、まだまだ何も進んでいない日々に苛立ち辛い日々を送っている方々に心の復興をと思いさくら祭りを開催する事を決めました。これから先、困難な事ばかりが多いかもしれませんが、あの時できた絆が友へと変わったように私たちもできると信じて、前を向いて、小さくても心の中に花を咲かせようと進んでいきたいと思っております。

鎌田 満 (カマタ印刷 代表 )


 高橋 信行(東日本大震災圏創生NPOセンター 代表 )

 小山 茂祈(フォトショップ アングル 代表 )

 内海 勝行

 桑原 吉成

 清水 隼人

 杉浦 恵一

 藤光 佳考

 小池 義忠

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